【ネタバレあり】アプリ版『ドラクエ2』をプレイしてみた

ゲームレビュー

スクエアエニックスより販売されているアプリ版の「ドラゴンクエスト2」をプレイしてみたので、レビュー記事を書いてみました。

ファミコン版とアプリ版を比較してみたこと、ドラゴンクエスト1から2になって、どこが変わったのかレビュー記事を書いてみました。

ネタバレもありますので、ご了承ください。これからプレイする方に向けて、良かった点などをピックアップしてまとめてみました。

この記事は、アプリ版の「ドラゴンクエスト2」のレビュー記事です。

ファミコン版ドラクエ2からアプリ版ドラクエ2で変わったこと

ドラクエ2オープニング
ドラクエ2オープニング

オープニングやセーブ機能など、基本操作は、アプリ版のドラゴンクエスト1と変わりません。ドラゴンクエスト1に関しては、記事を書いています。内容が被るものは、省いております。

ルーラ機能の選択

ファミコン版では、最後に復活の呪文を聞いた場所に、セーブポイントとして設定され、ルーラの呪文を使うと、セーブポイントのところに戻ります。便利そうに見えて、やや不便な機能です。使い方を間違えると、かなりのタイムロスになってしまいます。

アプリ版では、ルーラの機能が改善されています。一度、訪れた場所に、戻ることができます。ルーラの画面で行きたい場所のリストが表示され、選択するようになっています。非常に便利になりました。ファミコン版と違い「誤ルーラ」が回避できます。

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戦闘画面が真っ黒から、地形が描写に

ファミコン版では真っ黒な背景画面だったので、綺麗に地形が描写されています。洞窟や塔でも、戦闘画面の背景は、そのマップの背景が採用されています。

当時はメモリー容量の関係で、様々な機能が削られていました。背景もシステム上の問題で真っ黒な画面になっていました。

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レベルの上限

3人とも上限が50設定になりました。モンスター討伐の経験値も増えたことから、レベルを上げやすくなりました。

床に落ちているアイテム

ファミコン版ではノーヒントでしたが、スマホ版では付近を歩くことで、何か落ちていることを教えてくれます。

ネタバレになってしまうので詳しく書きませんが、ファミコン版では

  • たいようのもんしょう
  • きんのかぎ
  • ラーのかがみ

これらを見つけるのに、ヒントが少なく、探すのにとても苦労したのではないかと思います。

床のアイテムだけではなく、ファミコン版のドラゴンクエスト2は、謎解き要素の難易度が高く、スマホ版では若干ですが優しい設計になったのでは改善されたのかもしれません。

ザオリクの仕様

ファミコン版では、ザオリクによる復活はHP1で、回復系呪文とセットで使用しないとなりません。スマホ版では、呪文使用時にHP1ではなくHPが全快で蘇生します。

またファミコン版では、サマルトリア王子だけが使用でしたが、ムーンブルク王女も使えるように仕様が変更されており、全滅する率が低くなりました。

AI機能

AIの機能はありませんが、最初のコマンドで設定したモンスターをやっつけたら、自動で標的を変えてくれます。ファミコン版では同じ標的のモンスターが倒れてしまったら、その後に攻撃する人は空振りになってしまっています。スマホ版では改善されており、より効率の良い攻撃ができるようになりました。

最初から地図

ファミコン版には無かった地図システムが、スマホ版では採用されており、小さな島を見つけるには非常に便利になりました。船であちらこちら旅をして、見つからなさそうな場所のほこらや洞窟を見つけた時のワクワク感は、ファミコン版をプレイした方には、良い思い出ではないでしょうか。

紋章の取得場所が違う

いのちの紋章の位置が、スマホ版では変更されています。全ての紋章が揃わないと、ロンタルギアの洞窟へ入れなくなっています。

ファミコン版のバグはどうなったのか?

マヌーサ・ザラキのコンボのバグ

スーパーファミコン版では、マヌーサをかけてからのザラキで100%効いてしまうバグがありましたが、スマホ版では修正されています。

ちなみに、スーパーファミコン版では、ラスボスにマヌーサをかけた状態でザラキを使うと、倒せてしまいます。

はかぶさのけんのバグ

ファミコン版では、はかいのつるぎを装備し、2回攻撃が可能な、「はかぶさのけん」というレベルがけた違いにアップするバグ技がありました。スマホ版では、このバグは解決されています。

パルプンテのバグ

ファミコン版では、中ボス(アトラス、バズズ、ベリアル)戦で、パルプンテを使用し、「恐ろしいものを呼び出す」と、モンスターが逃げて戦闘が終了します。なぜか倒したことになります。シドー戦で使うと、シドーが逃げますが再びシドー戦が始まります。

スマホ版ではボス戦でパルプンテを使用しても、「恐ろしいものを呼び出す」ことはありません。

風の塔の南のモンスターのバグは改善

ファミコン版では、通常プレイで通ることはありませんが、風の塔の南側の一部で、マップのずれで生じる「場違いなモンスター」が出現します。下の写真で主人公パーティのフィールドの位置です。ファミコン版では、テパの村の周辺モンスターが出てきます。そして瞬殺です。

アプリ版では、どうでしょうか。実際に歩いてみましたが、場違いなモンスターの発生バグは改善されていました。

ドラクエ1からドラクエ2で変わったこと

1から2では、ゲームシステムも規模も難易度も大きく変更されています。

主人公1人から3人に

冒険に旅立つ主人公が1人だったドラゴンクエスト1に対し、ドラゴンクエスト2では3人の構成になります。また仲間が戦闘不能になると、棺桶になる演出があり、協会で蘇生するか、呪文を使って蘇生することができます。また後半は3人でのプレイが前提なので、1人でも欠けると一気に戦闘が大変になります。ローレシアの王子が倒れると実質全滅したようなものになります。

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名前は、最初のオープニング画面のところで、自由に決定できます。決定画面で変更せず、デフォルトの名前を使用することになった場合、その後は変更できません。

ファミコン版では、復活の呪文を入力し、スタート+セレクトを押しながらAボタンで「おわり」を押す、文字数マックスなら最後の52文字目を入力するさいに、スタート+セレクトを押した状態で入力します。すると、名前の入力画面が出てきます。

サマルトリア王子のデフォルトの名前の一覧は、

  • カイン
  • クッキー
  • アーサー
  • コナン
  • すけさん
  • トンヌラ
  • ランド
  • パウロ

ムーンブルク王女のデフォルトの名前の一覧は、

  • アイリン
  • プリン
  • マリア
  • サマンサ
  • リンダ
  • ナナ(ファミコン版のみ)
  • あきな(ファミコン版のみ)
  • まいこ(ファミコン版のみ)
  • ユーイ(スマホ版のみ)
  • レナレナ(スマホ版のみ)
  • セティア(スマホ版のみ)

ムーンブルク王女の名前は、王女っぽい名前になりました。

モンスターが理不尽に

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ドラゴンクエスト2と言えば、アプリ版でもファミコン版でも、理不尽なモンスターが非常に多いです。その1例として「ブリザード」です。ザラキを連発してきます。パーティのレベルがマックスでも全滅してしまうこともあります。

他には、MPを吸い尽くししてしまうモンスターもいます。長いダンジョンで、MPを温存しておいても、呪文を使っていないが、吸い取られてMPが底をついてします。多くのプレイヤーが悩まされたのではないでしょうか。

中ボスシステム

ドラゴンクエスト1にも中ボスシステムはありましたが、規模が増えたことで、中ボスもかなり増えましたし、ボス並みの強さを持つ強敵な中ボスもいます。ベリアルにいたっては、ボス直前の中ボスということで、かなりの苦戦を強いられます。

  • グレムリン
  • キラータイガー
  • ベビル
  • あくましんかん
  • じごくのつかい
  • アトラス
  • バズズ
  • ベリアル

塔や旅の泉など増えた

ドラゴンクエスト1では、城・町・ほこら・洞窟の4つでしたが、ドラゴンクエスト2では、塔が追加されました。塔では、端っこから落ちてしまうと、出口に戻されてしまいます。スマホ版では、タップミスで、意図しない方向に進み、そのまま落下しスタートに戻ってしまうなんてことは良くあります。

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また旅の泉というワープゾーンが、点在しています。

さらには、冒険に必要なカギが1種類だったのに対し、銀のカギ、金のカギ、ろうやのカギと増えました。イベントで使う水門のカギもあります。

プチゲーム要素が増えた

ドラゴンクエストシリーズでは、ゲーム内でプチゲームが実装されています。ドラゴンクエスト2では、道具を買った際に、福引券が貰えます。福引所に持って行くとスロットを回し、当たりによって商品を受け取れます。スロットの当たり次第でゲームの進行が少し楽になったりします。

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その後のドラゴンクエスト3では闘技場になりましたが、ドラゴンクエスト4以降からは再びスロットゲームが実装されています。

無限ループ・落とし穴

ドラゴンクエストのダンジョンでは無限ループが設けられました。以降のドラゴンクエストシリーズでも、無限ループによる謎解きシステムは採用されています。

ただでさえ、攻略が困難であるロンタルギアの洞窟で無限ループがあり、ルートを誤ると先に進めません。

また落とし穴も設けられています。特定の個所に移動すると、下のフロアに落とされます。ロンタルギアの洞窟では、無限ループと落とし穴のダブルトラップが仕掛けられており、非常に難易度の高いダンジョンとなっています。ファミコン版では、ほぼ初見プレイヤーではクリアできず、クリアまでに非常に多くの時間を費やしたのでは無いでしょうか。

スマホ版では落とし穴が、一度落ちると目印のようなものがあり、難易度が低くなりました。

その他細かい変更点

  • 炎のキャラが魂を演出し、話すと喋る
  • 装備に帽子が増えた
  • 海を移動できるようになった
  • 戦闘後モンスターが宝を落とす

さいごに(著者の感想を)

ドラゴンクエストの人気は、現在でも衰えません。わたくしのように1980年生まれのドラクエ世代の方にとっては、ファミコン版のドラゴンクエスト2に、たくさんの思い出があります。Youtubeなどでプレイ動画を鑑賞するだけでも楽しいです。

理不尽なロンタルギアの洞窟であったり、長いパスワードを1文字ミスってゲームを再開できなかったりと大変な思い出もあります。

ゲームの内容としても、アレフガルドがゲーム中盤に出てきます。竜王やラダトーム王の演出は、非常に印象に残っています。ロトの子孫では無いのですか?という疑問がありました。

クリア後は、全員に話しかけても定型文であるのに対し、サマルトリア王や妹は、違うセリフを話します。クリア後の小さな要素を見つけるのも楽しかったです。

福引券を貰うパターンの解析も面白かったです。

発売から30年以上たちますが、多くのユーザに支持されるドラゴンクエスト2を作った堀井雄二さん、音楽を作ったすぎやまこういちさん(すでに他界)、デザイン担当の鳥山明さんには、とても感謝しております。

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